「ミニサイトのテーマはニッチテーマを攻めよ」とよく言われていますが、本当にそれで良いのでしょうか?
そこに魚はいますか?
例えば釣りをする場合
- 魚はたくさんいるがプロの釣り師がひしめいている釣り場
- ライバルはいないが魚の数も少ない釣り場
どちらが釣果を上げやすいでしょう?
ミニサイトのテーマ選びもこれに似ています。
僕がギターサイトを立ち上げた当初は「初心者のためのブルースギター講座」というカントリーブルースというニッチテーマだけで構成していました。まさにミニサイトです。
日本のギター人口は約650万人いるといわれていますが人口が多いからこそギターサイトを作ろうとする競合も多く、もし当時の拙い実力で「ギター入門」のような大きなテーマを扱っていたら誰の目にもとまること無くネットの藻くずと消えていたでしょう。
もちろん僕のギター仲間でもカントリーブルースを弾く人はほとんどいないくらいなので、そんなニッチテーマでは大きなアクセスは見込めませんが650万人の人口があれば一定数の需要はあります。
むしろそんな一風変わったテーマだったからこそ、目に止まり他サイトでも紹介してもらえ認知されたのだと思います。(ちなみにブルースギター講座の最高値は月間6万PVです)
これが、もし「バイオリン講座サイト」だったらどうなっていたでしょう?
日本のバイオリン人口は約10万人といわれています。
仮に日本でバイオリンを弾く人全員が月一回サイトを開いても月間10万ヒットです。実際にはそこまでリーチするとは考えにくいですね。
バイオリンでの10万ヒットをシェア100%とするなら、ギターサイトでの10万ヒットはシェアわずか1.5%、同じ人口を押さえるならばシェア率が低いほうが遥かに簡単なのです。
またシェア100%からそれ以上に伸ばすには他のマーケットを新たに開拓するしかありません。
1~2%のシェアなら同じマーケット内で少しターゲットをずらしたコンテンツを新設したり、同じターゲットに対して角度を変えた提案をするだけでも、アクセス倍増は珍しいことではないのです。
「ニッチ」は単に「小さい」ではなく「隙間」
ライバルを避けて魚のいないところで釣りをしてもダメなのです。
魚がたくさんいるところほど、誰も狙わない「見た目は悪いが食ったら旨い」という魚はいるものです。
力のあるライバルが鯛やヒラメの高級魚や人気のある魚を狙っている間に、雑魚でも深海魚でも取れるものから取っていけばいいのです。
マーケティングで言う「ニッチ」というのは単に「小さい」マーケットではなく「隙間」を意味します。
ライバルもユーザーもいないところにつけ入る隙間はなく、あるのは空っぽの空間だけです。
むしろライバルがたくさんいるような大きなマーケットほど隙間はたくさんあると言えます。
ミニサイトのテーマ選びでは「小さなマーケットを探す」のではなく「できるだけ大きなマーケットから手に負える大きさまでターゲットを絞り込む」というやり方でテーマを探したほうが失敗は少なく、のちの成長も見込めるのではないかと思います。
僕自身もよく失敗するので自戒を込めてw
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