コンテンツの役割を「広さ」「深さ」「早さ」に分けて考える話

質の高いサイトとはどういうものでしょう?

最終的な目的によって、その理想像は変わります。

アフィリエイトなどのマネタイズが目的なら、広告へ誘導するナビゲーションやコンバージョンの高さも大事な要素ですが、単純に「情報サイト」というのであれば「より多くのユーザーに、必要なとき必要な情報を素速く提供できる」ことに尽きると僕は考えています。

情報サイトの完成度を測る基準として「広さ」「深さ」「早さ」の物差しを持っておくとサイト作りのビジョンを立てやすくなります。

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広さ

情報を「広く」扱うというと「より広い範囲のテーマ」を扱うことを思い浮かべますが、広さを「シェア率」と捉えるなら狭いテーマでも密度を上げることで広さを表現できると考えられます。

内向きか外向きかの違いこそあれ、何れも情報の総量を増やすことには変わりありません。

ネット上での情報量が少なかった時代ならともかく、現在では「薄く広く」はなかなか通用するものではありません。

まずはある程度絞り込んだテーマを設定し内容を網羅すること。ひとつ完成したらそれをずらして横展開することでテーマを広げるという方法が現実的でしょう。

深さ

より詳しく記事を書くというよりもユーザーの疑問や要望に「よりマッチしたコンテンツ」を提供するということが大事です。

なんでも揃う品揃えの良い店はもちろん魅力的ですが、悩んだときに「お客様にはこちらがおすすめですよ」と的確にアドバイスするコンシェルジュのいる店はより信頼がおけます。

情報サイトにおいては編集能力がこれに当たるわけで、キュレーションコンテンツも正しく作れば役立つコンテンツになります。

また、単純な質問に対してはYes、Noだけで済むかもしれませんし、複雑な質問には長い答えが必要な場合もあります。

質問のレベルに合わせて答えのレベルを選べる仕組みづくりも「深さ」を表現する要素になります。

早さ

スピードの違いこそあれ、どんなテーマの情報も時間が経てば価値が変わっていきます。

新しい情報を加える、あるいは古い情報をアップデートしていくことも情報サイトの価値を維持していくためには必要な作業です。

ただし全てのコンテンツがフロー情報で、放っておくとすぐに価値が無くなるサイトでは安定運営が目指せません。

運営上無理のないようストック情報とフロー情報のバランスを取ることも大事です。

コンテンツを「広さ」「深さ」「早さ」で切り分ける

これはブログ運営しかしたことのない人にはあまりピンとこない発想かもしれません。

何も記事の一本一本に「広さ」「深さ」「早さ」をすべて盛り込む必要は無いのです。

「広さ」「深さ」「早さ」をそれぞれ役割分担するようカテゴリー単位でコンテンツを分け、内部リンクで組み合わせることで、ユーザーが必要な情報だけ取り出せる使い勝手の良いサイトを作ることが出来ます。

ブログを運営しているとコンテンツの完成度を記事単位で考えがちですが、サイト全体におけるコンテンツの役割を意識することで、情報サイトとしての完成度が高まります。

最初から全てできなくても良い

現実問題として、一つのサイトで「広さ」「深さ」「早さ」すべてを満たすというのは大変なことです。

すべて出来なければ情報サイトは作れないと考える必要はありません。

職業としてサイト運営しているならともかく、個人が趣味で運営しているサイトならどうしようもない部分もあるでしょう。(僕は「早さ」を諦めています)

長所を伸ばせば短所は見えなくなると言います。

まずは、自分の得意な部分や出来ることを徹底的に伸ばしてみること。

例えばブロガーの方なら、とりあえず「早さ」を追求し、知識が蓄積したあと「深さ」を、それができたら「広さ」というふうに段階的に取り組むのも良いでしょう。

場合によっては寄稿や外注、プログラミングによる自動化などで補っても構いません。

あるべき姿と足りない部分を自覚し、大きく理想の姿からぶれないようサイトを成長させることが大事なのです。