告白しますと、拙書のタイトルに使っている「情報サイト」と「オーソリティーを目指す」というフレーズは僕が考え出したというわけではなく、ちょっとした元ネタがあります。

元ネタになった記事

実はどちらもこの記事の一節から拝借したものです。

住太陽氏のセミナー「Webクリエイターに足りない、本当のSEOスキル」の感想 | SEOのホワイトハットジャパン

この記事は、2013年2月に岡山で行われた住太陽(すみもとはる)氏の製作者向けセミナーをまとめたものです。

まとめたというか書き起こしじゃないのか(大丈夫か?)と言うくらいの壮大なボリュームでありますが、内容はとても素晴らしくWeb制作に関わっておられる方はプロ・アマ問わず一読して損は無いコンテンツだと思います。

中でも心に止まった部分は、

せっかく情報を発信するのですから、オーソリティを目指すべきだとことでした。

オーソリティとは最も詳しい人というわけではなく、発信の多い人がオーソリティとみなされるとのことです。

オーソリティになるには、絞り込んだ分野の情報サイトを作るのが一番簡単だとのことです。

ブログもやるべきだけど、情報サイトのほうが更にいいらしいです。

ブログだと「ブロガー枠」ですが、情報サイトの場合「識者枠」に入ることになり、セミナーや執筆の依頼は、識者の元にくるとのことでした。

当時の僕は、パーソナルブログ(a-ki blog)を開始して5年目。

自分の書きたいことだけ書いていこうと思ってはじめたブログなのに、更新しなければなかなか見てもらえない、いつまでもアクセスが安定しない状態に違和感を感じていました。

その間メインであるギターサイトの更新は全くしていませんでしたが、アクセス解析をよくよく見ると5年間でアクセス数(セッションベース)が3倍に膨らんでいました。(参考:5年間放置サイトで月間35万PV稼ぐ3つの戦略 – a-ki blog

この記事をきっかけに、自己中心的に好きなことを書き続けるより、自分の得意な分野を伝える「情報サイト」を充実させる方が安定的に支持されるのではないか?という思いが固まりました。

ところで「情報サイト」って何?

で、問題は住氏のおっしゃる「情報サイト」とは一体どういうものなのか?ということです。

Web業界というのは、はっきり定義のない用語が平気で流通するところで「情報サイト」がどういうものかなんてどこ探しても出てきません。

住氏の考える情報サイトが何なのかは、ご自身のサイトを見ればわかるのではないかということで、氏の運営するSEO情報サイト「SEO 検索エンジン最適化 | 自分で実施するためのSEO情報」をじっくりと観察しました。

そこには

  • Web上の最新ニュースを配信したり運営者の意見を継続的に伝える「ニュース・ブログ型コンテンツ」
  • SEOの基礎知識を体系的にまとめた「完結型コンテンツ」
  • ユーザー自身が能動的に利用する「ツール型コンテンツ」

が全て一つのサイト内にあり、SEOの情報を網羅的かつ多角的に表現していました。(※2017年頃までの構成。その後リニューアルされサイト構成は変わりました)

SEOがテーマというとフロー情報ばかりと思ってしまいますが必ずしもそうではないんですね。

どんなテーマであっても、ある程度歴史を刻めばストックされる知識情報があります。それらを体系的にまとめることに意味が生まれ、使いこなすためのツール要素も必要になってきます。

ただブログに記事を投稿し続けるだけでは足りないものがあるのです。

その足りないものを埋めて、多面的に情報を提供できることが僕の理想とする情報サイトの姿です。

その後、住氏とは何度かお会いする機会がありましたが、僕の考える「情報サイト」が住氏にとって正解なのかどうか、未だ聞くことは出来ていません。

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